ピリピリ、チクチク、お肌に違和感を感じてもいつものお手入れをしてしまう方がいます。
以前のわたしがまさにそうでした。
でも、敏感肌などのバリア機能が低下した肌には、どんなに高価な美容成分もただの刺激(毒)でしかありません。
このような肌状態の場合、まずは化粧水や美容液などの使用を中止し、肌に浸透しにくい油性クリームなどで乾燥や外的刺激から肌を保護するケアを徹底しましょう。
敏感肌に化粧水がNGな理由とは!?
敏感な肌は、例外なくバリア機能が低下しています。
ゆらぎ肌はもう卒業!低下した肌のバリア機能を高める方法とは!?
健康な肌なら角質層が隙間なく整列し、外的刺激からお肌を保護してくれますが、バリア機能が低下した肌の角質層は隙間だらけで汚れや雑菌、美容成分などの異物が角質層を通り越して肌内部に侵入しやすくなります。
角質層を超えて、肌内部に異物が侵入すると、たとえそれがどんなに高価な美容成分であっても、免疫細胞は危険なものだと認識し、排除しようとします。
これがわたしたちが感じるチクチクした刺激や目に見える赤みを帯びた肌の炎症反応なのです。
ですから、まずは角質層に浸透しやすい化粧水の使用を中止し、肌内部に刺激が入り込まないよう肌を保護することが大切です。
敏感肌が徹底的に避けるべき3つの刺激
チクチクした刺激や肌の赤みが見られる敏感肌は、とにかく肌が炎症反応を起こさないよう、外的刺激を避けることが大切です。
肌内部への異物の侵入
外部から肌へ侵入し影響を及ぼすものはたくさんあります。
身近なものですと、紫外線、雑菌、汚れ、汗、美容成分などがあります。
先ほどもお話しした通り、敏感肌の場合は、化粧水などの美容成分も肌への刺激となります。
この他にも、シャンプーやヘアワックス、洗濯洗剤、柔軟剤なども刺激となる場合があります。
ひどい炎症を起こしている方は、お顔に触れるものすべてに注意を払う必要があります。
物理的な刺激
言うまでもなく皆さんご存知のことばかりだと思いますが、擦るなどのマッサージやファンデーションを塗る時のパフの刺激、メイクブラシ、髪の毛の刺激などがあげられます。
もはや常識的なことばかりですが、わかっていても意外とできていない方が多いのが現状です。
特に朝の忙しい時間などは、急ぐあまりついつい手に力が入りがちです。
今一度、これらの刺激にも注意を払ってみてください。
冷・熱の刺激
代表的なものとしては、冬の冷たい風や洗顔時の水温です。
冬の冷たい風はもちろんですが、過ごしやすい季節の心地よい風も直接顔に当たらないよう工夫することが大切です。
肌に風を受けた時、皮膚との温度差で、肌の水分が奪われ乾燥を招きます。
乾燥した肌は、炎症トラブルを引き起こしやすいので注意が必要です。
洗顔に関しても年中通して、真夏の常温の水道水くらいの温度で行うようにしましょう。
肌に浸透しにくい油性のクリームってどんなもの?
肌に浸透しにくく、かつ肌を保護できるアイテムは、油性のクリームになります。
おすすめは、ドラッグストアなどで売られている白色ワセリンやニベアなどの油性度が高いクリームです。
最近は、オールインワンゲルなどが人気ですが、この手の商品は、使用感はいいのですが、油性度が低いため、肌のうるおいを閉じ込める能力が低く、角質層が隙間だらけで乾燥しやすい敏感肌にはおすすめできません。
ですから、健康な角質層が育つまでは、乾燥や外的刺激から肌を保護する能力に優れた油性度の高いクリームを選ぶようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
敏感肌などのバリア機能が低下した肌は、まず肌自身が本来の働きを取り戻せるようケアすることが大切です。
肌を回復させようとあれこれお手入れするのではなく、まずは弱ったお肌を休ませ保護するケアでお肌を労わりましょう。
そうすれば、肌は少しずつ本来の働きを取り戻します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。