酷いニキビに悩んで皮膚科を訪ねると、必ずと言っていいほど処方されるミノマイシン。
ニキビに悩んだことがある人なら、一度は服用したことがあるのではないでしょうか。
ミノマイシンを飲むと、痛みを伴う炎症ニキビが数日で治まるため、悪化したニキビに効果的です。
しかし、飲み方を誤ると、効果が期待できなくなったり、依存性などのリスクもあります。
また、個人差はありますが、副作用をともなうこともあるため服用には注意が必要です。
ミノマイシンってどんなお薬なの?
ミノマイシンは、抗生物質の一つで、細菌の増殖を抑制し、ニキビなどの炎症を鎮める効果があります。
ミノマイシンは、皮膚科、呼吸器、耳鼻科、泌尿器科、歯科などの医療分野において、幅広い感染症の治療に使用されるお薬です。
ミノマイシンの副作用について
ミノマイシンは、抗生物質であるため、長期服用はできません。
最長でも2週間までの服用とされています。
感染症などの病気の治療に効果が期待できる一方で、副作用をともなうお薬でもあります。
主な副作用としては…めまいや吐き気、腹痛、下痢などの胃の不調などがあげられます。
車の運転や機械の操作を行う場合には、服用に十分注意してください。
また、抗生物質は、高い効果が期待できる反面、耐性菌のリスクもあります。
定められた用量以上に服用したり、長期間服用するなどを繰り返していると、薬が効かなくなる場合があります。
ですから、抗生物質は、用法・用量を守って正しく服用することが大切です。
ニキビ治療にミノマイシンがあまりおすすめできない理由
ミノマイシンは、炎症ニキビに対して、高い効果が得られます。
痛みをともなうニキビが数日程度で良くなるのですから、一度飲むとその効果の高さから手放せなくなる方も多いと思います。
わたしもニキビが酷かった時に、皮膚科で処方され初めて飲んだ時に、その効果の高さに感動しました。
もうこの薬さえあれば、ニキビで悩むこともなくなる。とまで思いましたから。
ですが、ミノマイシンは、あくまで一時的に炎症をおさえるお薬であって、ニキビを治療するお薬ではありません。
ですから当然、服用をやめれば、またニキビができるようになりますし、長期間服用することで効果が期待できなくなったり、そればかりかニキビを悪化させてしまうリスクさえあるのです。
ニキビに対して抗生物質を服用することは、根本的なニキビ治療にはならないということをしっかり理解しておきましょう。
このような理由から、ミノマイシンは、ニキビが悪化してどうしようもない時に一時的に服用することをおすすめします。
薬に頼らずニキビ肌を改善させる方法
前途したように、ミノマイシンを服用することは、根本的なニキビ治療にはなりません。
やはり根本的にニキビ肌を改善させるケアが重要になってきます。
酷い炎症ニキビの場合、ミノマイシンを服用するとしても、それと同時に肌を回復させるスキンケアもはじめましょう。
ニキビが悪化した肌は、例外なく肌のバリア機能が低下しています。
そのような肌は、内外からの刺激に非常に敏感になっています。
まずは、肌への刺激となる普段のスキンケアを全て中止し、水洗顔を行うことをおすすめします。
肌の保護(保湿)ケアには、ワセリンやニベアなどがおすすめです。
なるべく肌に浸透しにくいシンプルな油性クリームで肌の表面を保護するようにしましょう。
このような肌のバリア機能を回復させるケアを始めると、肌のガサガサや角栓、ニキビの発生など、しばらくはつらい症状が続きますが、肌の好転反応ですので心配する必要はありません。
肌の様子をみながら、継続してケアすることをおすすめします。
まとめ
酷いニキビに悩む方にとって、数日で炎症ニキビが治まるミノマイシンはとても魅力的なお薬です。
しかし、根本的なニキビの解決にはならず、下手をすれば、ニキビを繰り返す負のループに陥ってしまいます。
時間はかかってもやはりここは、お肌本来の機能を回復させるスキンケアでニキビ改善を目指しましょう。
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